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当科の活動

院内での取り組み

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外科合同カンファランス

入退院調整

入退院・手術カンファランス

 

院外での取り組み

 福島県は全国第3位の面積を有し、特異的な地域性(3地域:浜通り、中通り、会津)によって医療圏が分かれています。2006年までは当科では限られた医療圏(主に中通り)を担当してきましたが、近年、本県では小児・周産期医療の集約化が推進され、小児外科医療の在り方にも変化が求められてきました。そこで当科では、従来実施されていなかった多職種連携を院内から開始し、包括的地域連携へと展開してきました。

 まず院内においては、第一に周産期医療との協力体制の強化から開始しました。これまでICUで行ってきた新生児外科手術の周術期管理を、2007年より新生児科医、看護師と連携を深めNICUへと徐々に移行しました。その結果、新生児および母体搬送の受け入れ拡大が可能となり、新生児外科疾患症例数が増加した現在も安全な術後管理を提供できています。また、様々な分野でカンファランスを増設し、小児科医、看護師に加え、産科、麻酔科、放射線科、病理診断科との連携を強化しました。これまでの閉鎖的な体制から開かれた小児外科体制へと変化させることより、従来希薄であった多職種との意思疎通および協力関係が得られ、治療も円滑化しています。

 また院外では、2006年より地域中核病院で小児外科外来の設置を徐々に進めてきました。これまで診療困難だった医療圏(県南地方、会津地方)において、新たな小児外科医療の場が開設されたことになります。さらに、福島県内における外科・看護・小児科の交流の場として、当科主催の研究会を年2回実施し、様々な情報交換を行う中で地域の垣根を超えた連携を形成してきました。

 こうした連携構築と並行し症例集約化(手術件数:2004年121件〔新生児10件〕、2016年239件〔新生児29件〕)が進められましたが、当院では症例増加後も安定した診療体制が維持されました。また従来なし得なかった各地域への逆紹介が導入されたことで、それぞれの地域に根ざした小児外科医療を展開することが可能となりました。

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